基本の挨拶は開宴、はじめ、乾杯、しめの4つ

司会をしている風景

忘年会を盛り上げる為に必要な司会術とは

忘年会の始まりと終わりをしめる挨拶。たかが挨拶、と思いがちだが、実はとっても重要。どのタイミングで誰に頼むか、また自分がする場合はどんな挨拶をするのかは幹事の悩みどころのひとつだ。

開宴の挨拶は幹事が端的に

まず基本的な挨拶の順番としては「開宴の挨拶」「はじめの挨拶」「乾杯の音頭」「しめの挨拶」がある。このうち、開宴の挨拶は司会者がするのが常だ。司会者は別で誰かに頼むのか、あるいは幹事が行うのかは過去の忘年会の事例などから決めよう。開宴の挨拶でのタブーは「長々とした挨拶」。忘年会の挨拶の中でも一番短く端的に、軽く自分の自己紹介をしてから忘年会を始める旨を告げるだけでいい。例えば「本日司会進行役を務めさせていただきます、○○課の○○です。本日はお忙しいところ皆さんにお集まりいただきありがとうございます。一年の労をねぎらいながら、どうぞ楽しいひとときをお過ごしください」といった内容でOKだ。
参考:失敗しない忘年会の進行・プログラム

はじめの挨拶は一番役職の高い方に頼もう

次に行うのが「はじめの挨拶」。これは忘年会の挨拶の中でも重要なポジションを占めるもの。会社のトップ、あるいは役員や部長など、参加者の中で「一番役職の高い人」にお願いするのがマナーだ。しかしこうした偉い方々の挨拶というのは、とかく長くなりがち。会社の歴史から始まり、社是や社風に触れ、今年の業績云々……とくれば、せっかくの忘年会気分も盛り下がってしまう。これを回避するには、あらかじめ「挨拶の時間は5分程度でお願いいたします」と失礼のないように伝えておくのがベター。そうすれば、偉い方々もきちんと時間配分を守って挨拶してもらえる可能性がある。

乾杯の音頭は工夫を社員の短い挨拶も取り入れる

乾杯の挨拶は元気な盛り上げ役に!

さて、はじめの挨拶が終わればみんなが待ちに待った乾杯の音頭。これは通常、参加者の中でも2、3番目に役職が高い人にお願いするのがいい。またははじめの挨拶の続きで、一番役職が高い人にお願いするのも手だ。こうした流れは普通だが、もし会社の業績に貢献した、あるいは社会貢献活動を行ったなど何か特別に表彰を受けた社員がいるなら、「今年輝いた社員」ということで乾杯の音頭を取ってもらってもいい。あるいは新人社員に威勢良く来年の抱負などを一言述べてもらってから乾杯!というのも元気があっていいもの。とにかく、忘年会の乾杯の音頭はしめっぽくならず、あくまでも明るく元気よくが基本だ。

しめの挨拶は参加者で二番目に役職の高い人がベター

さて、忘年会もお開きに近づくと最後に「しめの挨拶」が必要となる。これは参加者の中で役職が2番目に高い人にお願いするのが基本だ。同じく、あまり長くならないよう、最初に挨拶の持ち時間を伝えておくことが大切。また最初の挨拶と違ってお酒も入り、せっかくのしめの挨拶を聞いていない人がいることも多い。こうした事態を避けるために、司会者は挨拶の前に「さて、宴もたけなわですがそろそろ終わりの時間が近づいてまいりました。ここで○○部長から、一言ご挨拶をいただきたいと思います。皆さん、拍手!」といって拍手の動作を加えて注目をさせることが必要だ。さらにしめの挨拶には一本締めや三本締めなど、手締めの挨拶もつきもの。この場合どこのタイミングで行うのかは、挨拶をする人におまかせをしよう。

要所要所で臨機応変に挨拶を振ると盛上がる!

こうした挨拶以外にも、司会者は忘年会を盛り上げるために要所要所で社員の短い挨拶を盛り込んでいく工夫を行いたい。例えばチーム対抗のゲームを行う場合は、そのチームの代表者に「今の心境は?」と聞いて一言もらう、あるいはカラオケで熱唱し、拍手喝采を浴びた社員に「このようなすばらしい歌を披露してくださった○○さん、みなさんにぜひ一言!」と挨拶をしてもらうなど、時と場合に応じて臨機応変に社員の短い挨拶を組み込んでいきたいもの。挨拶する人が多い=普段あまり話さない社員とのコミュニケーションが図れる場につながっていくものだ。忘年会の挨拶とは、なくてはならないコミュニケーションツールのひとつなのだ。

出典・参考
http://r.gnavi.co.jp/sp/kanji/article/001212/